中国原産又は輸出の フルオロエラストマー(FKM)に対する反ダンピング税(ADD)の効力延長
Notification No. 29/2025-Customs
2025年8月19日
概要
中国(China PR)原産又は輸出の フルオロエラストマー(FKM)に対する反ダンピング税(ADD)の効力をレビュー手続中の暫定措置として 2026年2月26日まで延長。税率や製品範囲の変更は示されておらず、原則として 40/2020 に基づく既存の税率・方式が継続適用。
主要ポイント
・対象品目: FKM(関税表 第1表のタリフ項目 3904 50 90、3904 69 10、3904 69 90、3904 90 90)
・対象国: 中国
・法的手当: Customs Tariff Act §9A(1),(5)/1995年規則 Rules 18, 23
・延長趣旨: 指定当局(DGTR)のレビュー開始(通知 7/08/2025-DGTR, 2025年6月16日)を受け、審査中の継続確保
・効力期間: 2026年2月26日(同日を含む)まで(前倒しで撤回・改廃され得る但書付き)
・変更点: 40/2020-Cus(ADD) の本文に新たに段落「3」を挿入し、失効期日を上書きする形で延長(税率表の変更記載なし)
背景
2020年11月27日付 通知 40/2020-Customs (ADD) により、中国からのFKM輸入に対するADDが課されている。2025年6月16日、DGTRが §9A(5) に基づく継続審査(Sunset Review)を開始。審査中のギャップを生じさせないため、本通知により効力の延長が図られた。
コメント
フルオロエラストマーってなんだ?なんかゴムっぽいのはエラストマーから分かるが。とりあえず調べてみた。
”フッ素ゴムとも呼ばれ、自動車、化学プラント、航空宇宙分野など過酷な環境下でのシール材やホースなどに広く使われます。特に高温での圧縮永久歪み性(変形しにくさ)や、酸性溶液、各種溶剤に対する耐性が高く、他のゴムにはない機能を持つ高機能ゴムです。”
2020年11月からスタートした輸入規制の延長のようで、まぁどうせい2026年2月26日ごろ再延長となるだろう。なぜなら「インドだから」。