番外1:小切手使用のメリットとデメリット

よくある男同士の飲み会ネタに、こんなのがある。

「美人だけど性格は平均的な女性」と「見た目は普通だけど性格がめちゃ良い女性」、どっちがいい?

そして女性の場合はこうなるだろう。

「顔面偏差値70台だけど年収は平均の男性」と「顔面偏差値50だけど高収入の男性」、さてどっち?

結局、見た目か性格か、お金か顔か…頭の中でぐるぐるループ再生が始まる。なぜなら、どっちを選んでもメリットとデメリットが同時についてくるからだ。

で、これ、実は支払方法の話にも似ている。ネットバンキングで払うか、小切手で払うか。これもまた、恋愛と同じで「こっちが完璧!」なんてことはない。

小切手の三大メリット

一つ目、サインによるチェック機能。
人はサインを求められると、本能的に「何にサインさせられるの?」と眉をひそめる。つまり、ちょっとでも警戒すれば支払先や金額くらいは確認するだろうし、サインをお願いする側も「あれ、バレるかも…」と腰が引ける。要は、不正への抑止力になるわけだ。

二つ目、支払先名の厳格さ。
ネットバンキングは支払先名が違っても、銀行コードと口座番号が一致すれば送金されてしまう。A社って入力して、実はB社の口座番号を入れても、銀行は「オッケー!」と送ってしまうのだ。でも小切手は違う。「A社宛」と書けば、銀行は「B社?知らんがな」と門前払いしてくれる。これは銀行の“名前チェック係”がちゃんと仕事してくれている証拠だ。

三つ目、支払を数日引き延ばせる。
小切手は銀行に持ち込んでも即時反映ではなく、数日かかることがある。支払期日に渡しても、実際の口座引き落としは数日後。支払先が引き出しをのんびりしてくれれば、こちらの資金繰りにはプラスだ。まるで「ちょっとだけ待ってね」の魔法カードである。

でもデメリットもある

サインは毎回必要だし、小切手帳や番号の管理が面倒。書き損じたらそれも保管しなきゃいけない。さらにサインのコピーリスクまである。ここインドでは「え、サインのコピーもやるの!?」という事件が現実にある。

また、小切手払いは帳簿と銀行明細がズレる。帳簿上は渡した時点で支払処理、でも実際の引き落としは数日後。銀行残高と帳簿残高を合わせるために「銀行勘定調整表」という、経理泣かせの宿題が発生する。…面倒くさい。

こうして見ると、恋愛と同じくメリットとデメリットの共存状態。「どっちがいいかなぁ」と悩みがちだが、そもそも一択しか選べないという前提が間違っているのでは?支払先によってネットバンキングにしたり、小切手にしたりと、状況に応じて選べばいい。
つまり、「どっちもイイとこ取り」が可能なのだ。

ただし——冒頭の恋愛の話でイイとこ取りをしようとすると、それは別名「二股」という大きなリスクに名前が変わるので、くれぐれもご注意を。

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